「卵は1日1個まで。コレステロールが心配だから」。長年そう言われてきたが、この常識はすでに過去のものになりつつある。
卵は、糖質制限やケトをする人にとって、これ以上ないほど頼れる食材だ。なぜそう言えるのか、中身を数字で見ていこう。
卵1個の栄養はとても優秀

鶏卵(全卵・生)100gあたりの成分は次のとおり(日本食品標準成分表 八訂・増補2023年)。
| 成分 | 100gあたり |
|---|---|
| エネルギー | 142kcal |
| たんぱく質 | 12.2g |
| 脂質 | 10.2g |
| 炭水化物 | 0.4g |
| コレステロール | 370mg |
Mサイズの卵1個は可食部で約50gなので、たんぱく質約6g・糖質ほぼ0・約71kcal。糖質を気にせず、良質なたんぱく質が摂れる。しかも価格も手頃で、調理も簡単。糖質制限の食卓では出番がとても多い食材だ。
「コレステロールが心配」が古い理由
卵が長く敬遠されてきたのは、コレステロールが多いからだった。たしかに卵には1個あたり185mgほどのコレステロールが含まれる。
でも、ここが大きな誤解ポイント。食事から摂るコレステロールと、血液中のコレステロール値は、直接には結びつかないことが分かってきた。
体内のコレステロールの大部分は、食べ物からではなく肝臓で作られている。食事で多く摂れば、体は肝臓での生産を減らして帳尻を合わせる。この調整機能があるため、健康な人が卵を数個食べても、血中コレステロールが大きく跳ね上がるわけではない。
こうした知見から、かつてあった「コレステロールの摂取上限」も見直され、現在は食事摂取基準で一律の上限値は設けられていない。
何個まで食べていい?
「1日1個まで」という縛りは、もう必須ではない。健康な人であれば、1日2〜3個食べても問題ないと考えられている。
ただし、卵だけを大量に食べればいいというわけではない。栄養はいろいろな食材から摂るのが基本だ。「卵を怖がって避ける必要はない」というのが、今の正しい理解だ。
タンパク質をしっかり摂る大切さは「インスリンとは?」で触れた血糖の安定とも関わってくる。
モード別に見ても卵は優秀
| モード | 卵の扱い |
|---|---|
| ケト・解禁日メソッド | 主役級。糖質ゼロで脂質・たんぱく質が摂れる |
| 脂質カット | 黄身の脂質に注意しつつ、白身は積極的に |
| カロリー制限 | 1個約71kcalで満足感が高くコスパ良し |
解禁日メソッドでは、主食を抜いた朝食に卵料理がぴったり。目玉焼き、ゆで卵、オムレツ、どれも糖質をほぼ増やさずにお腹を満たせる。
まとめ:卵は怖がらず食べていい
- 卵1個(約50g)はたんぱく質6g・糖質ほぼ0・71kcal
- 食事のコレステロールは血中の値に直結しない
- 健康な人なら1日2〜3個食べても問題ない
- 糖質制限・ケト・解禁日メソッドでは主役級の食材
「卵は1日1個まで」という思い込みは、いったん手放していい。仕組みを知れば、卵は怖がるものではなく、頼れる味方になる。

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