塩分をとりすぎると喉が渇くのに、体重も増える理由

塩分をとりすぎると喉が渇くのに、体重も増える理由

ラーメンを食べた翌日、なぜか顔がパンパン。体重計に乗ったら+1kg。焼肉でタレ多めに食べた翌朝は、指輪がきつい。味の濃い中華の翌日は、靴下のゴムの跡がくっきり残る。

そして、塩辛いものを食べると喉が渇く。これは誰もが体験している。

実はこの「喉が渇く」と「体重が増える」、まったく同じメカニズムから来ている。理解すれば、ラーメン翌日の+1kgに動揺しなくなる。

目次

体は塩分濃度を一定に保とうとする

体液中のナトリウム濃度は、約140mmol/Lで常に一定に保たれている。これは生命維持のために絶対に動かせない値だ。

塩分をとりすぎると、血液中のナトリウム濃度が一時的に上がる。すると体は、濃度を元に戻すために2つのことを同時に始める。

  • 「水を飲め」というシグナルを出す → 喉が渇く
  • 「水を捨てるな」というシグナルを出す → ADH(抗利尿ホルモン)が分泌され、腎臓で水分が再吸収される

結果、体に水分が溜まる。これが「むくみ」と「体重増加」の正体だ。

塩分→体重増の流れ

塩分で体重が増えるしくみ

喉が渇くのも、体重が増えるのも、出発点は同じ「血中ナトリウム濃度の上昇」。コインの裏表のように、同じメカニズムが別々の症状として現れているだけだ。

ラーメン翌日の+1kg、脂肪は何g?

ラーメン翌日の体重増の内訳

数字で見ると衝撃的だ。塩を6g余分にとると、体内の自由水が約540ml/日増加する(実測データ)。ラーメン1杯の塩分は約6〜8g、焼肉のタレ大さじ3杯で約3g、ピザLサイズで約5g。

つまりラーメンを食べた翌日に+0.5〜1kg増えるのは、ほぼ全部が水分だ。

増えた1kgの内訳を分解すると、脂肪は最大でも30〜50g。残りの950g以上は水分にすぎない。

2〜3日で勝手に戻る

水分由来の体重増は、2〜3日水を多めに飲めば全部出ていく。塩分濃度が薄まれば、体は「もう水を保持しなくていい」と判断し、ナトリウムと水を尿として排出するからだ。

塩分多めの食事のあと、もっと積極的に戻したい場合のリカバリー手順は「塩分が多い食事のあと、48時間で元に戻すリカバリー術」で解説している。

「翌日太った」と落ち込む必要はない

ラーメンや焼肉の翌日に体重が増えても、それは脂肪が増えたわけじゃない。塩分によって一時的に水分が溜まっているだけ。

このメカニズムを知っていれば、翌朝の体重計に動揺せずに済む。むくみは、水を飲めば消えていく。

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