「ダイエット中はタンパク質をしっかり摂れ」とよく言われる。でも、なぜ重要なのか、1日にどれくらい摂ればいいのか、きちんと答えられる人は意外と少ない。
タンパク質は、ダイエットの成否を左右する栄養素だ。仕組みと必要量を、数字で整理しよう。
なぜダイエット中こそタンパク質が必要なのか
タンパク質は、筋肉や臓器、肌、髪、ホルモンなど、体を作るあらゆるものの材料になる栄養素だ。
ダイエットで食事を減らすと、体はエネルギーが足りなくなる。このとき脂肪だけでなく、筋肉も分解してエネルギーにしてしまう。筋肉が減ると基礎代謝(じっとしていても消費するエネルギー)が下がり、痩せにくくリバウンドしやすい体になる。
これを防ぐのがタンパク質だ。十分なタンパク質を摂れば、体は筋肉を守りながら脂肪を中心に減らしてくれる。だから「減らす」ダイエットほど、タンパク質は「足す」必要がある。
1日にどれくらい必要?
必要量は目的によって変わる。体重1kgあたりの量で考えるのが分かりやすい。

| 目的 | 体重1kgあたり | 体重80kgなら |
|---|---|---|
| 最低限(維持) | 0.66g | 約53g |
| 一般の推奨 | 0.8〜1.0g | 64〜80g |
| ダイエット中 | 1.2〜1.6g | 96〜128g |
| 筋トレ・増量 | 1.6〜2.0g | 128〜160g |
最低限の維持必要量は体重1kgあたり0.66g(厚生労働省 食事摂取基準)。一般的な推奨量はおよそ0.8〜1.0g。そしてダイエット中は筋肉を守るため、1.2〜1.6gに増やすのが目安だ。
体重80kgの人がダイエット中なら、1日96〜128g。これが「体重×1.6g」あたりを目標にする根拠だ。
食事だけで摂れる?
タンパク質120gを食事で摂るのは、意識しないと意外と難しい。目安を見てみよう。
| 食品 | タンパク質 |
|---|---|
| 卵1個 | 約6g |
| 鶏むね肉100g | 約23g |
| 納豆1パック | 約8g |
| 焼き魚1切れ | 約20g |
| 木綿豆腐半丁 | 約10g |
鶏むね肉や卵のような高たんぱく食材を毎食意識すれば届くが、足りない日はプロテインで補うのも手だ。1回の食事で20〜30gずつ、こまめに摂るのが吸収の面でも効率的とされる。
摂りすぎには注意
ただし、多ければ多いほどいいわけではない。体重1kgあたり2.0gを大きく超えるような過剰摂取は、腎臓に負担をかける可能性が指摘されている。
健康な人が目安の範囲で摂る分には問題ないが、「とにかく大量に」という考え方は禁物。適量を、毎日コンスタントに摂るのが正解だ。
まとめ:タンパク質は減量の土台
- タンパク質は筋肉を守り、基礎代謝の低下を防ぐ
- 維持に必要なのは体重1kgあたり0.66g
- ダイエット中は1.2〜1.6gに増やすのが目安
- 高たんぱく食材を毎食意識、足りなければプロテインで補う
- 体重1kgあたり2.0g超の過剰摂取は避ける
ダイエットは「減らす」ことばかりに目が行きがちだが、タンパク質だけは「足す」。筋肉という土台を守ってこそ、脂肪は気持ちよく落ちていく。

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